ストレートネック、逆カーブの頚椎

ストレートネックは、

「真っ直ぐだから、問題ないのでは？」

と思う方もいるでしょう。

本来、頚椎は横からみると前に緩やかなカーブ（前弯）があり、このカーブが重力の衝撃を吸収します。

しかし、このゆるやかな頚椎カーブが無いと首が重力の衝撃を直に受け、肩・首の筋肉がフル稼働しなければ頭を支えられません。

結果として、ストレートネックは首こり・肩こりにつながります。
 

また、頚椎のカーブが無いと、

背骨の椎骨と椎骨の間にある椎間板が後ろに飛び出しやすくなります。

椎間板が頚椎の椎骨の間から飛び出た状態が、

頚椎椎間板ヘルニアです。

頚椎椎間板ヘルニアになると、

腕・手の痺れに悩みます。

頚椎のカーブがさらに無くなった状態が、

逆カーブの頚椎です。
 

逆カーブの頚椎は、

頭の位置がストレートネックより前方で、

ストレートネックよりも問題は深刻。

「頚椎カーブの"末期的状態"」と言えます。

ただ、逆カーブの頸椎でも

改善できないわけではありません。

骨の変性の程度で改善に要する時間が変わります。

【若い人】
骨の変性が緩やかでお年寄りに比べて改善しやすい。

【お年寄り】
骨の変性がひどく、改善に時間を要します。

「首の痛み・首のこり」「肩こり」「首を動かすと痛い」「頭痛・頭重感」など。

ひどいと，

「腕のしびれやだるさ」「めまい」「ふらつき」「耳鳴り」「難聴」「吐き気」「上肢のしびれ」「息切れ」「嚥下困難」「自律神経失調症(起立性調節障害、パニック障害、うつ病 etc)」など。
 

首に大きな問題があれば、

脳と体を結ぶ神経や血管が遮断されます。

そのため、上記症状が出るのです。

ストレートネックの関連症状であげた、めまい。
 

首・背中の構造が悪いと、めまいが起きます。

首の問題に由来するめまい、”頚性めまい”。

めまいの種類はいくつかありますが、

首が問題でめまいが起こるケースは多いです。

頚性めまいの一種としてよくあるのが、

美容院で洗髪時に起こるめまい。

美容院で意識を失い救急搬送された

とうい話はよく耳にします。

美術館で少し高いところにかかった絵を観賞中に

めまいが起こるケースもあります。

どちらにも共通するのが、

首を反ることでめまいが出ることです。

一般的には、若い人より

少し歳をとった50代以降の方に多いと思われます。

首を反るとなぜめまいが起こるのか？
 

首の骨、頸椎の横は椎骨動脈が左右で流れています。それが首・背中の構造が悪くなることで血管が細く硬くなり首を反った時に血流が詰まりめまいが起きるのです。

今、首を反ることでめまいが出る症状を持っているのであれば、首を反る動きは気をつけなければいけません。

症状を悪化させないために、早めに首・背中の調整が必要です。

調整だけではなく、普段からの頭の立て方、首の使い方、背中を丸めないで座るなど、姿勢・体の使い方を早急に改めなければいけません。