股関節の痛み

立ち続けると疲れるのは感覚的にわかりますが、

実は座り続けるのも体は疲れます。

座る＝体が休まる、と思って時間を忘れてついつい長い時間座り続けてしまう方が多いです。

立っている時間・座っている時間が長くなることでお尻の筋肉がリラックスできない状況が続くと股関節はどんどん硬くなります。

運動習慣の全くない長時間のデスクワーカーや立ち仕事の人の股関節は硬いです。

時間のある主婦・お年寄りが自宅で椅子に座ってテレビを長時間観るのも股関節を硬くします。

立つ、座る（椅子・床）、歩く、寝ころぶ、など

適度に体勢を変え動と静のメリハリをつける。
 

それが股関節の健康に大事です。
 

歩くのは簡単でも、正しく歩くのは意外と難しい。

周りを見ると股関節に負担のかかる靴（踵が高い・踵が細い・靴の底が硬く曲がらない・つま先が細い・いつもサンダルなど）を履く人や股関節に負担のかかる歩き方をする人が多いです。

履物が安定しないと、股関節の変な所に力が継続的に入ります。それが痛みを作ります。

また、歩幅が狭く股関節を大きく使えないと、股関節がどんどん硬くなります。
 

慢性的な股関節の痛みに悩む方は、

自分の履いている靴や歩き方を確認しましょう。

歩きやすい靴で歩幅を広げ股関節を大きく使う歩き方で、股関節の症状が和らぐ場合もあります。
 

妊娠時の体重増加は別として、

普段から自分の体重をコントロール

する必要があります。

体重が増えれば、

その分、股関節への負担が増すからです。

体重が多くても、アスリートのように股関節周りがしなやかで強い筋肉なら、股関節への負担は少ないです。

しかし、一般の人の体重が無駄に増えるのは、その分、股関節への負担が増すだけです。
 

摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考え、

糖質の取り過ぎに注意し適度に体を動かす
 

など普段の食生活や運動習慣を見直すべきです。

糖質のとり過ぎは体重が増えるだけでなく、

関節炎症や情緒不安定を招きます。

糖質はゲームの隠れキャラのごとく食べ物・飲み物の見えないところに潜んでいます。

自分の摂取する糖質を認識しコントロールすることがトータルな健康のために大事です。
 

猫背になると、頭の位置が前方にズレます。

それによって、

体の重心もあるべき位置より前寄りになります。

そのままだと体のバランスが崩れて不安定になるため、体は自然とバランスをとる動きをします。

股関節と膝関節を曲げ、腰をやや後ろに引いた状態をとります。

股関節・膝関節を曲げたままの状態が続くことで、筋肉の緊張が続き関節の負担が増し、股関節の痛みが現れるのです。股関節に関してはももを上げる筋肉（大腰筋）が硬くなります。

猫背であることが、股関節の痛みに影響します。

当院では、まず骨盤を調整します。

骨盤の左右差（骨盤の高さが左右で違う・骨盤の捻じれ）は、股関節が引っかかる原因です。

体の動きを細かくチェックし骨盤がズレている方向をみつけ調整します。

その後、

股関節のモビリゼーションで股関節の動きを高め、股関節周囲の筋肉を様々な技術で緩めます。

変形性股関節症が進み股関節を動かすと痛い場合は、痛みと相談しながら少しずつ股関節の可動域を広げます。

【座り方】
座り方・座る場所が骨盤の傾きに影響し、それが股関節の動きに影響します。例えば、椅子に浅く座る、ソファーに埋もれるように座るなどです。股関節に負担をかけない座り方・座る場所についてお話します。
 

【立ち方・歩き方】
股関節の痛みの程度に合わせて指導します。

施術後、股関節周りの体操・トレーニングのアドバイスを綿密に行います。
 

股関節周囲の硬い筋肉は柔らかく、弱い筋肉は強くするのが股関節の健康に不可欠です。

特にお尻の筋肉・太ももの前と後ろ筋肉の状態の改善が大切です。